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高歌哄笑-古賀武夫エッセー-


平成十六年11月号「夢の学校」サタデースクール「土ようたまてばこ」開校

「夢の学校」
サタデースクール「土ようたまてばこ」開校
古賀英語・空手道場から見ると

酷暑の夏が終わるかと思うやいなや、竜巻、台風、大雨、地震と全国が揺れに揺れています。皆様の御宅は大丈夫でしたでしょうか。被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。

さて、英語劇、英語ミュージカルの季節となり、みなさん、稽古に拍車がかかってきたところですが、九月以来、本当にいろんなことがありました。
まず、19日にアバンセで行われた夏休みのオーストラリアホームステイツアー報告会(主催:地球市民の会/企画:古賀英語道場)での参加者の感動の報告、空手道では、我がGenkeesの誇り、久富良治さん(六十六才)の日本スポーツマスターズでの全国五位入賞始め、和道流昇段審査での岩?正さん(四十一才)の弐段昇段ほか、佐賀県高校新人大会、中学新人大会でも、学校対抗、個人戦でも小学生から熟年まで古賀道場生の入賞が相次ぎ、皆さんの活躍に私も大変嬉しく思っています。

また、皆様のお陰を持ちまして、十月八日には、ホテルニューオータニ佐賀にて草場一寿作平安座資尚絵、サンマーク出版の絵本「いのちのまつり ヌチヌグスージ」の全国出版記念祝賀会を盛大に執り行うことができ、感激いたしました。聞くところによれば、たくさんの方がこの絵本を題材に読書感想文を書いていただいているようで、道場生では赤松小学校二年の中野泰生君は、佐賀市で特選になり、現在佐賀県の賞の選考対象になっているとか。有り難いことでございます。(道場で五千冊預かっておりますので、ぜひ皆様多数ご注文ください!)

「ヌチヌグスージ」の英訳は、私とリズ先生が行い、国連ハビタット親善大使のマリ=クリスチーヌさんにその監修をして頂きました。今月、マリさんは元国連事務次長の明石康さんとともに西南学院大学で行われるイラン人弁護士シリン=エバディ女史の「ノーベル賞受賞者を囲む『21世紀の創造』平和フォーラム福岡」にも参加されます。友人として大変嬉しいことです。

この他にも、リズ先生の結婚式には、アメリカから御母様、お兄様も参列され、空手道場の小学生が、演武を披露させていただきました。また、ミャンマープロジェクトで大忙しの地球市民の会と青年海外協力隊の縁で、赤松小学校と富士南小学校の二校で「ドミニカ共和国友情計画」の録画も行われ、太平洋を越えた友情が育まれることになっています。

OBも活躍しています。私の母校でもあります東京外国語大学空手道部は今年創立50周年を迎え、記念式典が執り行われますが、その主将が、皆さんご存知の吉村哲哉君(成章中学1年)、吉村直記君(佐賀北高3年)のお兄ちゃん、吉村洋祐君です。主将になるのも立派なこと、大変なことですが、一度きりしかない50周年の主将に当たると言うのもすごい強運だと思います。その同級生、空手のライバルだった三好恭二君の結婚式ももうすぐ、先輩の宮地昭生君もめでたくご結婚です。ありがたいことに、すでに道場二世も何名か道場生として勉強して頂いていますが、古賀英語道場を始めて来年で25年、みんな大きくなるはずです。

人間の翼零戦復元委員会も、製作担当の馬場憲治さん(神埼町馬場ボディ社長)の超弩迫力のエネルギーに引っぱられながら頑張っています。

そんな中、去る十月十六日、ついに「夢の学校サタデースクール『土ようたまてばこ』」が川上義幸佐賀県副知事、木下敏之佐賀市長ほかの来賓、おかしら団を迎えて、佐賀市ひょうたん島で開校式を執り行いました、県内外からのマスコミも多数取材に駆けつけられ、テレビでの特集も組まれましたので、御覧になられらた方も多いかと存じます。

現在、子供も保護者もおかしらもお世話する皆さんも全員が楽しいばかりの状態で、「学校より、ここだけのほうがいい」と言い出す子もいる始末、嬉しくもあり、少し複雑でもあります。二十八名の小学生が入校した中で9名が道場生、ほかの方達もこの道場と何か縁のある方々ばかりです。1番遠くから通って来てもらっているのは、鹿児島大学附属小学校三年生の福徳興之介君で、お母さんに、
「どういうことで遠くからお見えになっているんですか」とお尋ねしたところ、
「新聞記事を見て、きっと何かがある、と思ったので、毎週新幹線で通わせて頂いています」とお答えになりました。

この「たまてばこ」、いろんな特色がある中で、傑出しているのは、おかしらと呼ばれる講師陣でしょう。まだ、詳しいおかしらリストの作成が間に合っていませんが、一流は誰もいません。全員が「超一流」の専門家、実践家です。しかも、設立準備会にしても、おかしら団にしても、半数以上が道場の大人の生徒さんやお父さんお母さんというのも嬉しいことです。全員がこの学校の主旨に賛同、感動して、ノーギャラで協力して頂いているのです。

すべては、私たち一人一人が「人間力」(感動、安らぎ、志、思いやり)を育み、世界に貢献できる人に成長していくためです。

前置きばっかりになってしまいましたが、「夢の学校」は、古賀英語・空手道場側から見ると、前段で述べました内容成果からしましても、古賀英語・空手道場に、読み書きそろばんを加えて、サタデースクール「土ようたまてばこ」の内容を併せ、そのまま学校という形になって行けば、「夢の学校」設立目的の趣旨に沿った、楽しく内容の充実したものになっていくのではないのかなあ、と夢見ています。
とはいえ、「土ようたまてばこ」も始まったばっかり、一年五ヵ月後の「夢の学校」小学校本開校に向け、資金、事務局、教師陣などの協力者、物心両面に於いて、古賀英語・空手道場の保護者、生徒、関係者の皆さんのより一層のご協力を切にお願いする次第です。

(平成16年11月10日 古賀武夫)