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高歌哄笑-古賀武夫エッセー-


平成十四年9月号「会いに来てくれてありがとう!」

会いに来てくれてありがとう!
私の仕事は、人のくっつけ役:OB、OGのみなさん、また全国各地で会いましょう!

骨身にこたえる暑さの夏もやっと過ぎいくかと思える今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。先月は、暑さと湿気と超多忙にかまけて、ゲンキの原稿を休んでしまい、本当に申し訳ありません。

さて、昨日、一昨日(十五、十六日)と、和道流空手道柔術拳法の全国指導者技術講習会で東京へ行って参りました。

出発する数日前、公私共にお世話になっている東京の津川さん((株)ナチュラル)からたまたま打ち合わせの電話があり、「それなら、十五日に上京するし、夜は空くと思うので、会いますか」ということになり、八時に宿泊先のホテルで、待ち合わせになりました。ついでに、最近会っていなかった友人数人にも声をかけておりました。

技術講習会と懇親会が終わり、一緒に参加していた道場OBの大学一年生二人、吉村洋祐(東京外語大)と松尾大輔(東大)も誘い、ホテルへと向かいました。

着いて見てビックリ、何人かで会うつもりでいたのですが、声をかけた友人が、それぞれまた声をかけて、総勢、二十人近くも集まっていたのです。

しかし、お互い、初顔合わせの面々同士ですので、ロビーで私を見つけても私が紹介するまでは、離れ離れ、そこここに点在するばかり。どこにいくかなんてことも考えていませんでしたので、急遽、大島泰輔君(三井物産環境)に「どこに行く?」と目で指示。もともと私の秘書役(幹事役?)で代議士秘書も勤めたことのある人ですから、そこはパパパと動きが速く、ホテルから歩いてわずか二分のところに格好の場所を確保。早速、にぎやかにパーティーが始まりました。

大体、私がどこかに行くと必ずといっていいくらい、このパターンになります。私も初対面という人も含め、知らないもの同士を紹介し、お互いに知り合ういい機会になります。

この日の第一グループは、幹事役、司会役を勤めた大島君のグループ五人で、前地球市民の回かながわの副会長大島君は、夫人の裕子さん、地球市民の会が発足当時とてもお世話になっていた三谷さん(元三菱銀行国際財団初代専務理事)、百生詩緒子(国際協力事業団、地球市民の会評議員)、会社の友人で私とは初対面の真田君、八杉君を連れてきてくれました。大御所三谷さんとは、今回お会いできると思ってもいませんでしたので、感激しましたし、あとのお二人も、私の話を聴いて前々から会ってみたいと思っていたらしく、いい出会いをいただきました。

第二グループは、今回この会合の発端となった津川さんのグループ七人。津川さんは、親友で同僚の有沢さん(お二人とも、私とはNTT「怒涛のボランティア」以来のお付き合い)、スタッフの青木さん(元協力隊:ボツワナ)、田中さんを連れてこられました。また、有沢さんは奥様とお嬢さん(中2)とお嬢さんのバレー部のお友達もご紹介いただきました。

第三グループは、道場OB、もしくは私の教え子さんグループ4人。先ほどの吉村洋祐と松尾大輔、そして、あぶさんこと永淵洋三さんの長男、義則君(明治神宮外苑)と花岡千春さん(道場ができる前、初めて西高で教えた時の思い出深い生徒さん、どんちゃん先生の同級生)。

則君は、道場では、英語の生徒さんで、成章中学二年生のとき、高松宮杯(現高円宮杯)県大会で優勝、全国大会にも出場しました。その後は、野球一筋(本人談)で、西高、早稲田と進み、現在も神宮球場の仕事をしています。お父さんそっくりの素晴らしくたくましい青年(三十一才?)になっています。

ただ、義則君は、私には、中学の時の英語の授業などが怖かった記憶があった様で、お父さんにも時々、「古賀先生は、やっぱい、えすか」とか言っていたそうです。大人になってから初めて、約二十年ぶりでやっと話をすることができ、感動しました。

最後は、地球市民の会などの関係者三人。

まず、私に会う30分のために夜の九時から、片道1時間かけて八王子から駆けつけてきていただいた下條正男さん(拓大国際学部教授、韓国・北朝鮮の専門家)、そして、仕事の後、十一時に到着の地球市民の会かながわ会長松澤幹治さん(NHKラジオジャパン)、そして最後の最後は、夜中過ぎに到着の坂井学君(代議士秘書)です。

私の仕事は、人のくっつけ役、特にこの日は、吉村洋祐と松尾大輔の新人二人にいろんな人を紹介したいと思い、急遽連れて行きましたが、皆さん楽しんでいただいたようで、集まった甲斐があったなあと思ったところです。

さて皆さん、東京には終電というのがあります。佐賀とは違うのです。零時過ぎで電車が最終となるのです。それを超えると、もう電車では帰れません。では、このとき集まったみんなはどうしたのでしょう?

祐と大輔は、何とか最終に間に合い、当然間に合うはずのなかった坂井君と義則君、大島、百生グループは、それぞれタクシー相乗りで杉並、世田谷などへ。(大分かかったでしょうね、申し訳ないです。)松澤氏は、三時まで私の部屋にいて、ふらふらとカプセルホテルか何かを探しに行きました。

世の中には本当にいろんな人たちがいます。私は、いろんな種類の人たちと会うのが好きです。英語とか、空手とかも大事ですし、いわゆる勉強も大事かもしれません。でも、深く、かつ幅の広い人間になりたい、たとえできなくても、世の中に深みと幅があることは知りたい、と思っています。深く掘れば幅が広がり、幅が広くなれば、当然深みも増していきます。

その意味で、道場で学び、高校を卒業して、日本全国各地に羽ばたいていく人たちには、私にできる範囲で、私がこれまでの人生の中で知り合った素晴らしい人たちを紹介し続けていきたいと思っております。(コレ、大きなお世話でしょうか、それとも喜んでいただけるでしょうか…?!)

(平成十四年九月十七日 古賀武夫)